不透明感が高まるSEC IFRSロードマップの今後
昨年の第4四半期以降、米国が自国の会計基準としてIFRSを正式に採用するべきか否かを決めるSECの姿勢についての不透明感が高まっている。SECが2008年11月に米国企業に対するIFRS適用のロードマップ(以下「IFRSロードマップと略称)を公表して以来、今日に至るまで実質的な進展がない。このような状況は、果たしてSECが金融危機対応で忙殺されているためなのか、あるいはIASBとFASBの間で進行中のコンバージェン・プロジェクトへの関心度が相対的に低下しているためなのか、定かではないことから、米国内外の関係者の間で様々な憶測を呼んでいるのだ。